
約30年の歳月を経て完成!
日本列島47都道府県+京都市の「歴史地名」について詳述した大著
索引2巻を加えた全51冊で、1,332,608円(税込)
■ 地名研究100年の成果、関連諸学問を総合
吉田東伍博士の『大日本地名辞書』(1907年)は土地の具体的事物・事象を記録した名著です。本大系はその精神を継承、以来100年を経た歴史学の到達点はもちろん、当時はほとんどなされていなかった実証的な地域史研究・考古学・民俗学・歴史地理学・国文学等の成果を総合する、他に類のない歴史地名事典です。
■ 後代につたえる貴重な地名ほぼ20万を解説
記紀・万葉・風土記・和名抄・説話集など文献に登場する古代中世地名、近世の宿場や村・街道・城下町、近代の行政地名から山川・湖沼・海・島などの自然地名にいたるまで、日本の風土に息づいてきた地名ほぼ20万を都道府県別に項目として選定。広範な史資料に基づき、その地名にかかわる歴史的事象が詳述されています。
■ よみがえる郷土の歴史・生活・文化地図
地名の解説は町や村の歴史変遷にとどまらず、土地の生活・生産・信仰・習俗・祭礼・伝承など具体的に記述。また土地に由縁ある社寺・城館跡などの建造物や、先史時代の生活を語る考古遺跡なども項目としてあげ、綿密に解説するなど、多角的な地域研究の成果を導入しました。
■ 埋もれた史料の紹介、重要文献の豊富な引用
基本的文献はもとより、さまざまな地誌・紀行文をはじめ、各地にあって容易にみることをえない地方文書や、口碑なども数多く紹介されています。また巻末では関係地域文献を懇切に解題、研究者の要望に応えるものとなっています。
■ 在地精神に徹した企画、各県委員会の責任取材
各都道府県ごとに、権威ある監修者を中心として、おもに在地の専門研究者で編集委員会を組織。委員会は現地調査、史資料の発掘、項目表作成、総合検討など、地名の選定から執筆までのすべてを行い、土地に結びついた内容に完璧を期しました。
■ 地域の歴史の関連が一目でわかる項目の配列
忘れられ、消えさった地名にもできるだけ正確な現在地を記し、項目は該当する現行の「郡」「市」「町」「村」ごとに、歴史や地域の関連を考慮して配列。たとえば江戸時代の村(今の大字)の神社や寺院、新田や用水が、また近くの山や隣村が、連続して有機的に配列されています。
編集顧問
- 一志茂樹 地域史
明治26年生。地域史研究者。長野県下の小学校長を歴任。信濃史学会を設立、のち会長となり、研究誌「信濃」を主幹。地域史の研究に尽力し多数の地域史研究者を育成。昭和60年没。
- 児玉幸多 近世史
明治42年生。日本近世交通史・同農村史研究の第一人者。学習院大学教授・同大学長、地方史研究協議会会長・日本歴史学会会長、江戸東京博物館初代館長などを歴任。平成19年没。
- 小葉田淳 産業史
明治38年生。日本中・近世の貨幣流通史・鉱山史研究を近代科学として確立。京都大学教授・住友史料館館長・冷泉家時雨亭文庫常務理事などを歴任。文化功労者。平成13年没。
- 坂本太郎 古代史
明治34年生。日本古代史専攻。東京大学教授・同大学史料編纂所長、国学院大学教授、文化財保護審議会会長などを歴任。文化勲章受章。昭和62年没。
- 柴田 實 文化史
明治39年生。日本文化史専攻。京都大学教授、関西大学教授、仏教大学教授などを歴任。心学黌舎明倫舎主。平成9年没。
- 寳月圭吾 中世史
明治39年生。日本中世史専攻。東京大学教授・同大学史料編纂所教授、日本計量史学会初代会長、日本古文書学会会長などを歴任。昭和62年没。
- 八幡一郎 考古学
明治35年生。日本考古学専攻。東京国立博物館学芸部考古課長、東京教育大学教授、上智大学教授、日本考古学協会委員長などを歴任。昭和62年没。
日本歴史地名大系【本巻全48巻】内容構成
[地域項目編]
本大系の中心部分で、各巻2000~5000の歴史地名を個々に取り上げて解説。
記述の対象となる地名その他の項目には次のようなものがある。
(1)現在の行政地名
郡・市・区・町・村
(2)歴史的行政地名
古代・中世の国・郡・郷・里名、近世の村名(今の大字)・城下町・門前町・湊町・在郷町やその小名など。
(3)自然地名
山・峰・丘陵・峠・坂・平・難所・川・谷・沢・滝・淵・瀬・湖・沼・泉・清水・平野・野・原・森・林・狩場・漁場・島・瀬戸・岬・浦・浜・磯・入江・湾・灘・岩・石・洞など。
(4)考古遺跡名
先史時代の各遺跡、古墳・陵墓・古代窯跡・宮跡・官公衙跡・城館跡など。
(5)歴史的人文地名
屯倉・御厨・庄園・保・御牧・御園・道・駅・関・宿・市・港津・河岸・橋・遊里・城・館・離宮・塁・柵・陣屋・古戦場・屋敷・刑場・新田・開拓地・用水・堰・堀・溜地・堤、その他金石文・木簡・古事記・六国史・風土記などの史資料に登場する地名。
(6)文芸地名
万葉集・歌枕・日本霊異記・今昔物語・平家物語などに登場する地名など。
(7)文化的宗教的建造物名(跡地を含む)
神社・寺院・霊場・祭場・札所・御旅所・庭園・堂塔・庵・学堂、重要人物の生家など。
[文献解題]
地域史研究における先人の業績とその意義を系統的に解説。各都道府県、郡、市、町、村の歴史を知るための文献・史資料・地誌・地域史などを紹介。
[行政区画変遷・石高一覧]
(1)近世初・中期
(2)近世後期
(3)明治19年
(4)明治22年の市町村制施行時
(5)昭和28年の町村合併促進法公布時
(6)現在(刊行時)
以上六段階に区分けして近世町村の変遷がひと目でわかる一覧表。あわせて村々の石高も記入(巻=都道府県により構成が異なる場合があります)。
[索引]
現在地名、歴史地名のいずれからも五十音順で検索できる。
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